ある時鳥さんの様子がいつもと違う、ずっと寝てばかりいたり、見た目が変わってきた、餌の食べる量が少なくなった等の変化が見られた時はないでしょうか。
もしかするとそれは鳥さんの老化が始まったかもしれません。
ヒナからお迎えしていつかは来るその時…。
今回は鳥さんの老化現象やその飼い方について解説いたします。
老鳥は何歳から?
ひと昔前に比べて鳥さんを飼う上での正しい知識を持つ飼い主さんが増えてきました。その為、老鳥のステージを迎える鳥さんも増えてきています。といっても、老鳥の年齢については実ははっきりと定義されていません。
セキセイインコ 6~8歳
オカメインコ 10歳
ブンチョウ 5~7歳
コザクラインコ 8歳
これはあくまで具体的な年齢なので目安にしてください。
このお年になっていても、元気いっぱいで年を感じさせない鳥も沢山います。一般的には、このお年にさしかかると病気が見つかる鳥さんが増えてきます。
どんなサインがでたら年をとってきているのか?
サインを感じることもあると思います。
例えば、セキセイインコさん、オカメインコさん、ブンチョウさんの老鳥症状として、
肝機能低下から羽艶が悪くなる
メラニン色素が抜けて羽毛の色が変わる
白内障で眼が白く濁ってくる
嘴の質が悪くなる
関節炎
などがあげられます。
オカメインコさんだとホルモンバランスが崩れて雌雄逆転の羽毛に変化することもあります。
コザクラインコさんも他の鳥さんに見られる老鳥症状の多くがあてはまりますが、他の鳥さんよりも老鳥になると斜頸がよく見られます。
ブンチョウさんではアイリングが薄くなってきたり、ケラチンをうまく作れずにハバキがひどくなってきたりします。
見た目だけではなく、様子から「老鳥」のサインを感じることもあります。
・疲れやすくなり寝てばかりになったと感じるようになる
・飛べなくなる
・止まり木までの移動が、嘴をつかってケージをつたって移動するようなる
そんな前兆はなく、急に止まり木から下に落ちることもあるかもしれません。眼が見えないから飛ばなくなることもあります。
年をとって見つかることの多い病気
■「変形性関節症」
関節の骨が変形したり、軟骨がすり減ったりする病気で痛みがあります。痛みがあるので歩き方が変わります。
■「白内障」
水晶体が白く濁ってきます。なりはじめは肉眼的には気づかないレベルのことがあります。
白内障で見えなくなってきたために、眼の表面に傷がはいるケガをしてしまうこともあります。
■「尾脂腺腫瘍」
セキセイインコさんで10歳以上の年齢になると多く見られます。羽根に覆われているためにすぐに気が付かないこともあります。
尾脂腺は手術で摘出しても、その後の生活にほとんど支障がありません。
■「痛風」
腎臓が悪くなってきたことで、「痛風」になることが増えます。
セキセイインコさんだと、関節型痛風が多く、脚を痛がるようになり、指に白い結節が確認されます。
オカメインコさんでは内臓型痛風が多く、見た目には痛風となっていることは分かりません。
■「肝疾患」
お年をとって肝機能低下がおきると、質のいいタンパク質を作れなくなってきます。
羽根がボサボサとして質がわるくなってきたり、色の変化が出たり、艶がなくなったりします。嘴もガサガサしたり、艶がなくなったりします。
■「胃炎」
感染症によってお年になってから胃炎になることがあります。感染症が原因でなくても胃炎になることもあります。
2番目の胃の筋胃の働きが弱ると穀類の粒を砕くことができなくなります。
老鳥の飼育環境でできること
老鳥になると、暑さ、寒さへの対応力が落ちてきます。
■暑い時期
熱中症になることもあるので、暑い時期はエアコンで温度を下げて、エアコンの風が直接当たらないようにしましょう。
■寒い時期
膨らんでいたら鳥さん用のヒーターを使って保温する。
■止まり木からすべってしまう場合
止まり木を下の位置にしても嘴でケージの上に行ってしまう場合は落下対策として床をやわらかいもので底上げするのも一つです。
■あまり動かなくなってきた場合
下までご飯を食べに降りてこないなぁと思ったらエサ入れや水入れをよくいる場所の近くに設置してみましょう。
■白内障がでてきて見えなくなってきた場合
いつも通りの環境の方が慣れで動くことができます。
他の問題も出てきてレイアウトを変えたい場合は、なるべくまだ見える間にできた方がいいです。どうしても見えなくなってきてからの変更ならしっかりと声かけをして環境に慣れてもらいましょう。
弊社では事前相談も承っております。
わからないこと・聞いておきたいこと等ございましたら、お気軽にいつでもお電話下さい。
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