ペットの様子を見ていて「老衰が近いのかも」と不安を感じることはありませんか?老衰のときどうなるか不安になっている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
老衰について知っておくのはつらいことですが、最後まで一緒に過ごしてきたペットが幸せに過ごすためにも大切なことです。
本記事では、ペットの老化現象や老衰期に表れる症状や飼い主にできることについて、くわしく解説します。
🐾老衰した犬にみられる症状
老化現象にはさまざまなものが見られます。体調不良のこともあるので、症状があるときは一度かかりつけの動物病院で診てもらうのもよいです。
睡眠時間の増加
活動量が減り、寝ている時間が増えてきます。寝ているときは、起こしてもなかなか反応しなくなることもあります。
遊びが消極的に
好きだった遊びもあまりしなくなり、興味が薄れてきます。食事の時のみにしか動かなくなってきます。
食事量が減ってきた
活動量が減る分、食事量も減ってきます。食欲が落ち、食べたり食べなかったりすることも。
口臭がきつくなる
唾液の分泌が減少するため、口臭を感じることが多くなります。口臭の原因が、歯周病や口内炎などの場合もあるので必ず診察を受けておきましょう。
🐾老衰間際の兆候
年を取って老化が進んでいくと、どうしても弱っていきます。老衰の末期症状になると、旅立ちが近いと考えていいでしょう。ここでは、老衰前にみせる前兆を解説します。
食事も水分も摂らない
食事も摂らなくなり、水も受け付けなくなっていきます。スポイトなどで流動食やお水を口に入れても、飲み込むことができません。
意識が朦朧とすることが増える
寝ているのではなく、意識がないような状況です。呼吸が乱れ、反応がほとんどなくなり、目を開けることもほとんどありません。また目を開けていても、どこを見ているかわからない状態です。
体温が低下する
年をとると体温調節がうまくいかなくなりがちです。末期症状になると、だんだんと体温が低下してしまいます。
痙攣を起こす
死が近づくと痙攣やふるえを起こすことがあります。足をばたつかせるため、飼い主はびっくりすると思いますが、慌てて無理に押さえつけないようにし、かかりつけの獣医師に相談しましょう。
🐾飼い主ができること
老衰期を迎えたペットには介護が必要です。ペットのために、飼い主ができることをご紹介します。
床ずれ防止のための体位変換
寝たきりになってしまいます。寝たきりになると血の巡りが悪くなり、床ずれができやすくなります。床ずれができやすいのは、頬や肘、肩甲骨、腰など骨がでっぱったところです。床ずれができると、膿んでしまうこともあり治療に時間がかかります。
からだを清潔に保つ清拭
動くことが難しくなるため体が排泄物で汚れることも。いつも清潔に保つことが大切です。シャンプーはからだの負担になるので、洗い流さないシャンプーや市販の体拭きなどを使って拭いてあげましょう。
お湯を絞ったタオルで拭くことも有効です。仕上げに、乾いたタオルで湿気を取り除きます。清拭は、からだの向きを変えることにもなり、床ずれ予防となります。
マッサージなどのスキンシップ
やさしく声をかけながらからだをさすり、マッサージをしてあげましょう。血行もよくなり、意識を保つ効果もあります。また、気持ちが穏やかになる作用もあります。
苦痛を和らげる
病気やケガで予後不良となった場合、亡くなるまでの間も痛みで苦しむ可能性があります。動物病院には痛みを緩和する「緩和ケア」を実施している病院もあり、できる限り生活の質を向上させてくれます。
また、病気が重く苦しんでいる、痛みが強いなどの場合、安楽死も選択肢に入れることもあるでしょう。家族、獣医師とよく話し合うことが大切です。
いっぱい話しかける
老衰が進み意識がないように見えても、飼い主の声は届いています。たくさん話しかけてあげましょう。「ありがとう」「いい子だね」などポジティブな言葉をかけるようにしましょう。
心の整理をしておく
いつかはやってくるペットとのお別れ。心の整理をしていくことも大切です。考えたくないと思いがちですが、落ち着いて見送ることはペットのためでもあります。心の整理と準備は、ペットロスにもつながるものです。
🐾まとめ
いつまでも幼く見えたペットも、いつかは老いて旅立っていきます。人間よりもペットと過ごす時間は短く、大変貴重です。無理のない範囲で、悔いのないように介護をしてください。
ペットの最後をどう迎えるか、心の整理と準備をすることも重要です。大切な愛犬を失ったあとは、ペットロスに陥ることもしあります。家族同士やかかりつけの動物病院で十分に話し合いましょう。
弊社では事前相談も承っております。
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