老猫の便秘は動物病院に連れて行くべきか悩む飼い主も多いと思われる症状です。2,3日間の便秘であれば命に関わるものではありませんが、それ以上の長期間に渡って続く便秘であれば動物部病院に相談するべきでしょう。
この記事では老猫の便秘について、その原因やとるべき対応について飼い主に向けて解説しています。
たかが便秘…されど便秘!?その原因
■脱水
水を飲む量が減り、脱水状態に陥っていることで便秘となることがあります。特に10才以上の猫は実に90%もの猫が関節炎を患っているといわれています。膝や肘、腰など、いわゆる節々が痛い状態であり、水飲み場まで行くのが億劫になっている可能性もあります。
脱水による便秘の場合には、便が固く乾燥した状態になります。歯肉などを触ってみると、少し乾いているような印象を受けることもあるかもしれません。
■慢性腎臓病
猫の死因の第二位にあたり、高齢猫の約3頭に1頭が発症するといわれている慢性腎臓病。慢性腎臓病を発症した猫では、腎臓の機能が低下しており、本来はからだに必要な水分まで尿として排泄されてしまいます。
尿が薄く、かつ多くなり、水をたくさん飲むようになります。口から飲む水だけでは、尿に排泄される水分量を補えないときには脱水状態に陥るため便秘となります。慢性腎臓病の比較的初期の症状として、便秘は代表的です。
■巨大結腸症
なんらかの原因(腸管の病気や、他の原因による便秘など)によって宿便がたまりすぎたり、神経系に異常が生じたりすると結腸(大腸の一部)が膨れ上がり、便を肛門の方向へ送るはたらきを失ってしまうことがあります。巨大結腸症を発症するまでになってしまうと、もはや自力での排便が困難な状態です。人の手による摘便など、動物病院で治療が必要な状態です。
いちど動物病院に相談を!
2,3日間の便秘であってもそれが長期間に渡って繰り返されるようであれば、病気が隠れていないか動物病院で検査してもらうのがおすすめです。特に慢性腎臓病は、早期発見、早期治療が命の病気です。なぜなら、慢性腎臓病によって失われてしまった腎機能は治療をしても回復することはなく、その治療は「進行をなるべく遅らせる」ことしかできないため。
特に老猫の場合には、フードを変えたり、サプリメントを試したりする前にまずは病気でないことを確かめるのが先決でしょう。症状が軽い便秘だけであれば身体検査と尿検査、血液検査で終わることも多く、費用もそれほどかからないですみます。自宅で色々と試す前に、まずは動物病院に相談してみるのがおすすめです。
弊社では事前相談も承っております。
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