近年、獣医療やペットフードの質の向上などによって猫の平均寿命は伸び続けており、15才以上の長生き猫さんも珍しくなくなってきました。
猫の15才をヒトに換算すると70才半ばといわれています。70才半ばといえばヒトでも認知症が気になってくる年齢ですね。
猫においても、長命化に伴い認知症というべき症状があることがわかってきました。飼い猫が高齢になってきて認知症ではないかと心配になっている飼い主に向け、2回に分けて猫の認知症について解説します。
今回2回目になりますので、1回目も是非読んでみて下さいね!
認知症かな?と思ったらとるべき行動!
認知症かな?と思い込み、病気を見過ごしているケースが非常に多くみられます。自己判断せずに、まずは動物病院に相談することが大切です。
■動物病院で認知症かの検査を受ける
猫の認知症に関する研究はまだ始まったばかりであり、ヒトの認知症との違いなども含めてまだまだわからないことが多い領域です。現在の獣医療では、認知症を直接診断するための検査や基準は確立されていません。
あらわれている症状から疑われる他の病気の可能性を全て検査で除外し、「認知症」という結論にたどりつきます。
認知症の代表的な症状が、実は病気が原因で出現していることもあります。
ざっとあげただけでもこれだけの病気が考えられます。自宅で観察するだけでこれらの病気を認知症と見分けることは不可能です。くれぐれも自己判断はしないようにしましょう。
認知症という結論がでたら……改善することはあるの?自宅でできる対策や予防法とは
動物病院で検査を行ったが病気は見つからない……認知症だろう。そんな結論にいたったならば、飼い主はどのような対応をとればいいのでしょうか。
■生活環境を整える
・老猫はある程度家具や家の配置を記憶しているため家具の配置を変えない
・猫が移動をするスペースに物を置かない
・猫がぶつかる場所にクッション性のあるものを設置する
・キャットタワーなどは段差の少ないものにする
・フローリングなどの滑る床にはマットを敷く
■夜鳴き(夜泣き)や粗相などの問題行動への対策をする
トイレの失敗が多いようであれば寝床のすぐ近くなど複数箇所にトイレを置くことが有効な場合もあります。認知症の猫では運動機能も落ちていることが多いですから、あまり縁が高くないトイレを用意してまたぎやすくしてあげることも一つでしょう。ご飯を貰ったことを忘れて夜中に起きだしてくるようであれば、自動給餌器を活用する方法もあります。
ただ、夜鳴きは家族だけでの対応が難しいこともあります。家族の日常生活に支障が出ている場合には、内服薬を処方してもらうよう獣医師に相談してみましょう。
■サプリメントも一つの手段
DHA・EPAやビタミンEなどの抗酸化成分を積極的に摂らせることは症状の進行を遅らせる可能性があるとされています。ただし、サプリメントの効果に関してもまだまだ研究途上ですから、効果があれば嬉しいくらいの心構えがいいかもしれませんね。サプリメントも獣医師に相談した上で試すようにしましょう。
弊社では事前相談も承っております。
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