皆さんの愛猫たちは夜ぐっすりと眠ってくれていますか?猫も年齢を重ねるにつれて睡眠のリズムがくずれ、夜に起きてきて家族の睡眠が邪魔されるケースが少なくありません。
このような症状がでてしまうと、家族はとてもつらい思いをされることでしょう。自身の健康が損なわれるだけではなく、夜鳴きなどあればご近所への迷惑も気になりますよね。
この記事では、年を重ねた愛猫が夜に寝てくれなくなったときに飼い主がとるべき対応について解説します。
猫が夜に寝てくれないとき、まずとるべき行動
最も重要なのは「年のせい、認知症!」と思い込まないことです。
確かに猫が夜に寝てくれない背景には認知症が関わっていることもあります。一方で、さまざまな病気が隠れていることも多々あるのです。
認知症なのか、何らかの病気なのかを見きわめることが非常に大切です。
認知症と自己判断せずに、動物病院を受診することを検討しましょう。動物病院の受診を決めたら、受診に先立ってまずは猫が夜に起きたときの行動をよく観察してみるべきです。
以下に、夜に起きだす猫によくみられる行動をご紹介します。
・ご飯を催促し、食べると満足して寝る
・しきりにトイレに向かう、あるいはトイレまでたどり着けず失敗する
・ひたすら意味もなく鳴き続けてやまない
・徘徊し、家族が起きて相手をすると大人しくなる
飼い主があまり情報を持っていない状況で動物病院に相談しても、獣医師は対応に困ってしまいます。数日間観察してみて、夜中の猫の行動について情報を集めてから動物病院に相談してみることをおすすめします。
猫が夜に寝ないときに多い病気
病気が原因で猫が夜に寝ないケースでは、その病気を治療してあげることが解決策となります。
多くの場合で診断に必要となるのは尿検査や血液検査などで、麻酔などは不要の比較的手軽な検査です。まずは動物病院に相談することが大切。
診断されることが多い病気とその代表的な症状を紹介します。
・甲状腺機能亢進症
膀胱炎などの総称。頻尿、血尿、トイレの失敗
・下部尿路疾患
下部尿路疾患(膀胱炎など)、運動器疾患、関節疾患
・腎臓病
多飲多尿、膀胱炎を併発することも
病気ではなかった時の対応
動物病院で検査をしても病気が見つからなかった場合、認知症の可能性が高まります。
最初から認知症を診断できるような検査をしたいところですが、猫の認知症の診断基準はまだ確立していません。
病気の可能性を検査で除外して消去法で診断するしかないのです。
認知症の場合には残念ながら治してあげることができません。猫の行動を変えようとするのではなく、ヒト側が猫も他の家族もお互いに困らないような環境を整えてあげることが大切です。
トイレに行きたくて鳴くようならトイレを寝床のすぐ近くなど複数箇所に置く、ごはんを食べたことを忘れて催促してくるようであれば自動給餌器を活用するなど、とるべき対応はケースによってさまざまです。深夜の徘徊や夜鳴きがどうしても止まらないなら動物病院に相談して鎮静薬などを処方してもらうこともできます。
弊社では事前相談も承っております。
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