老猫のからだが冷え切っている!なんだか具合も悪そう!……突然そんな事態に直面してしまえば、驚き戸惑ってしまうのは当然です。
この記事では、老猫の体温が平熱より低いことに気づいたとき、飼い主が自宅でとれる応急処置とその後にとるべき対応について解説します。
※この記事では直腸温が37.0℃以下を「低体温」として解説しています。
猫の体温が低い!とるべき応急処置!

もしも、寒い場所に長時間いた場合などは凍傷の可能性もあります。毛があって見つけづらいこともあるので、皮膚に凍傷がないかどうかしっかりと確認しましょう。
まず、猫が濡れているときはタオルドライでしっかりからだを乾かしましょう。注意したいのが、ドライヤーの熱風で直接からだを乾かそうとしたり温めようとしたりしてはいけないことです。
低体温におちいっているときに、体表の温度を急激に上げてしまうと、からだのバランスが崩れて死にいたる危険性があります。
ホッカイロなどで温めようとするのも同様に危険です。直接的に温めるかわりに毛布などで全身をくるみ、気流(風)や放射によってからだの熱が奪われるのを防ぐようにしましょう。
体温を無理に上げようとするのではなく、いま以上に下げないよう保温するイメージが必要です。これらの応急処置をほどこしつつ、急いで動物病院を受診するようにしましょう。
さらに、低体温症のときには低血糖症も伴っていることがあります。先述の応急処置と比べて優先度は落ちますが、猫の口内にコーヒーなどにいれるガムシロップ(つまりは糖分)を塗りつける処置も有効なことがあります。余裕があれば実施しましょう。
動物病院で伝えるべきこと

・持病の有無
・最近の体調(元気食欲、排泄の状態、体重の変化)
・低体温症になる直接的な原因の有無(雨や雪、水に濡れた、尿に濡れた、部屋の暖房をつけ忘れたなど)
動物病院では、獣医師がまずは猫の状態を安定させ、差し迫った命の危険を回避する治療をほどこします。
具体的には血液検査などでからだの状況を調べつつ、小まめに直腸温を測りながらゆっくりと体温をあげていく場合が多いです。
入院処置となる可能性が高いでしょう。猫の状態が安定し、とりあえずの危険を回避できたらば、低体温症の原因を本格的に探っていくことになります。
低体温症の原因

猫が低体温症におちいる原因として、代表的なものを以下に紹介します。

❁まとめ

老猫の低体温症に気づいたら一刻も早く動物病院を受診させなければいけません。状況を放置して体調が回復することはほとんどありません。
動物病院に向かう準備をしながら、紹介したような応急処置をとることで救命率をあげることができます。
ただし、急激に体温をあげようとしないように注意しましょう。低体温症の原因を考えるのは二の次ですが、精神的に余裕があれば見当をつけて獣医師に伝えてもいいかもしれません。
弊社では事前相談も承っております。
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