いよいよ冬本番が近いこの季節。
爬虫類飼を飼育している方は頭を悩ませる時期かもしれません。
爬虫類は飼育で「冬眠」に導入させることが出来る生き物です。ところが、この「冬眠」、意外に難しいんですよね。
今回は、うまく冬眠させるための方法について解説いたします。
冬眠は寝心地よくさせよう
冬眠をさせるときに恐ろしいのは、冬眠中に目を覚ましてしまい、寒い中餌も食えず、水も飲めずに衰弱死してしまう、こと。これを防ぐためには、とにかく目を覚まさせない環境にしてやることです。家の中で比較的低い温度で変化が少なく、常に暗いところがベストです。さらに、冬眠容器の上から毛布などをかけておくのも効果的です。そもそも彼らは自然下では石の下とか、土の中とかで冬眠しているわけですから。さらに、乾燥しないような工夫も必要です。冬眠容器内の床材をミズゴケと土、枯れ葉の3種を何層にも分ける等彼らにとって快適になるような工夫をしましょう。
冬眠前はたくさん餌を食べさせる
容器の準備ができたら、いよいよ導入です。
ここで注意しておきたいのはお腹の中を「空」にしてあげておくことでしょう。特にヘビやトカゲは地熱などを利用して消化の助けにしますので冬眠中は温度が足らなくて、消化不良を起こして中で未消化のものが腐ってしまうことだってあります。もちろん秋のうちに十分体力が維持できるほどたっぷり餌をあげておくことは言うまでもないですよね。
目覚めは慎重に
最後は冬眠への導入と冬眠からの目覚めですが、これが一番難しいところ。コツは「彼らの本能に任せる」こと。「眠そう」に見えたりしたら寝かす。「起きようとしているよう」に見えたら起こす。眠そう、とは餌を食わなくなったり、動きが鈍くなったりしたとき。起きよう、とは冬眠容器の表面に出てきて動き回っていたり、餌を探していたり、とかです。これの見極めに失敗すると、不幸な結果になることも。ですから、冬眠前や冬眠後期は頻繁に観察してあげることが一番の対処法です。
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